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溶けていく 21

 柔らかく湿った体の中心に異物が押し当てられ、それが肉を割ろうとする感触は、横薙ぎに払われた刃が胴にめりこんでくるのと変わりがない恐怖だ。男の胴と肩に手を絡め、逃げ出す己の体を支えようとするが、気がつくと掌にひどく汗をかいていた。花弁を割り、少女の愛液と男の唾に濡れそぼった入り口を撫でるように動いていた性器の先端が、紅色に染まった肉をこじ開け、強引に入りこんで来ようとする。勢いよく腰を引いてしまい、先が滑って、急いでまたメロダークの胴を抱き直すが、また同じことを繰り返す。
「ご……ごめんなさい。体が勝手に動いて……」
 無言で男が上体を起こし、少女の両膝をつかんだ。膝の裏に手を滑らせ、ぐいと押される。膝が持ち上がり、股関節と足首の両方が動かなくなる。大きく足を開いたあられもない格好であったが、もう恥ずかしがる余裕もなかった。男と目があうと、「全部俺のだ」と掠れた強情な声で言われた。
 返事をする暇もなく、メロダークが息を止めて両手を押し、少女の体を二つに折るようにして押さえたまま、強引に腰を進めた。マナがこらえていた悲鳴を漏らした一瞬だけ動きを止めた。十分に潤っているとは言いがたいその場所が、強引に抉じ開けられていく。苦痛に少女の顔が歪んだ。
 平らかな腹が少女の呼吸にあわせて激しく波打つ。血の色を透かして、全身が淡紅色に染まっている。肩の赤黒く膨れ上がった噛み跡に男の汗が滴り落ちる。



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